ホンダは、原動機付自転車の生産を中止することを発表しました。
長年に渡り、日本の経済を支え、国民の足としてだけではなく、郵便や出前、最近はウーバーイーツなど、物流の下支えを担ってきた歴史の一部と言っても過言ではありません。
なぜこのような事態となったのか、調査してみました。
原動機付き自転車の生産終了はいつ
総排気量50cc以下(原付一種)の生産は、2025年5月に終了する予定のようです。
世界のバイクメーカーであるホンダが、原付一種の生産を終了することで、他のメーカーへの影響も大きいようです。
国内の全メーカーの原付一種のガソリンエンジン車は、2025年10月31日をもって生産が終了するとの情報も流れています。
原動機付き自転車の生産を終了する理由
生産終了の主な要因は、2025年から始まる排出ガス規制のようです。
今回の規制は、世界で最も厳しい排出ガス規制とも言われるヨーロッパのEUR05と同等と言われます。
50ccバイクには3年の猶予が与えられ、その期限が2025年11月となるようです。
排出ガス規定とは、国土交通省が定める道路運送車両法によって規定される排気ガス濃度を規制する施策のことです。
その他にも、電動アシスト自転車や電動キックボードなど、手軽な乗り物が、販売台数の低下を招き、エンジン開発の足枷となったとも言われています。1980年代には国内で年間20万台の需要があったようですが、現在は13万台まで減少しています。しかしながら、国内の保有台数は、500万台となっており、国民の足となっているのは、今現在も変わりありません。
原動機付き自転車がなくなった後はどうなる?
今所有している原付バイクはどうなる
今原付バイクに乗っている人はどうなるのでしょう。
結論として、現在所有していいるバイクに関しては、そのまま使用することは可能です。
あくまでも生産が終了されるだけで、すでに購入し、使用しているバイクに関しては従来通り使用できます。
今後の対策
2023年9月に警察庁は、原付免許の対象排気量を、50cc→125ccに見直すことを発表しました。
尚且つ、最高出力の上限を、4kW (5.4ps)までのバイクと定義しました。
つまり、今まで50cc以下のバイクにしか乗れなかったが、今後は125cc以下のバイクに乗れるということになります。
排気量が増加したことで、多方面へ影響が出る可能性があります。
税金や消耗品(タイヤ・部品代など)などが増加すると思います。保険や燃費などの維持費も増額することでしょう。
しかし、便利になることもあります。二人乗りができるようになったり、バイパス道路が使用可能になったり、二段階右折をしなくても済むことなどが考えられます。
個人的には、バイクという乗り物をより楽しめる方向に進むのではないかと思います。
これからも前述したこと以外にも、様々な変更が発生すると思います。
しっかり交通ルールを学習し、事故の少ないより良い社会になることを望みます。
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