「もう塾に行きたくない」
子供から突然そう言われたら、親としては戸惑いますよね。
せっかく通い始めた塾です。できれば続けてほしいですし、やめてしまったら勉強についていけなくなるのではないかと心配にもなります。
ただ、私は塾をやめたいと言うこと自体が、悪いことだとは思いません。
大切なのは、なぜやめたいのかを知ること。そして、これからどうやって勉強していくのかを、親子で考えることではないでしょうか。
もう一歩踏み込むなら、今の塾が子供の将来の目標に必要なのかも考えてみたいところです。
塾を続けることと、勉強を続けることは同じではありません。
この記事では、子供が塾をやめたいと言ったときの親の向き合い方と、続ける・変える・やめるという3つの選択肢について考えていきます。
中学生が塾をやめたいと言ったら、まず理由を聞こう
子供が塾をやめたいと言ったとき、すぐに引き止めたり、退塾を決めたりする必要はないと思います。
まずは、その理由を聞いてみましょう。
同じ「塾をやめたい」という言葉でも、理由はさまざまです。
- 授業が難しくてついていけない
- 先生やほかの生徒との相性が合わない
- 部活動や学校生活で疲れている
- 宿題が多く、負担になっている
- 塾に通う目的が分からなくなった
- 家で自分のペースで勉強したい
- 将来の目標や進学について考えが変わった
理由が違えば、必要な対応も変わります。
一時的な疲れなのか、今の塾が合わないのか
例えば、部活動で疲れている日に「今日は行きたくない」と言うのと、毎回のように塾を嫌がるのとでは、状況が違います。
一時的な疲れなら、休息を取ったり、通塾する曜日を調整したりすることで解決する場合もあります。
一方、授業が理解できない、先生との関係に悩んでいるといった理由なら、今の環境を見直した方がよいでしょう。
無理に通い続けることが、必ずしも子供のためになるとは限りません。
塾に通っているという事実を、親の安心材料にはしたくないところです。
特に、人間関係や心身の負担が強い場合は、通塾をいったん休むことも含め、子供の安心を優先して考えねばなりません。
将来の目標が変わったなら、塾の必要性も考え直す
中学生になると、進学先や将来について少しずつ自分の考えを持つようになります。
以前は高校受験のために塾へ通っていたとしても、学びたいことや目指す進路が変われば、必要な勉強の仕方も変わってきます。
例えば、自分で勉強する習慣が身につき、塾に頼らなくても学習を進められるようになったのなら、それは一つの成長ではないでしょうか。
反対に、新しい目標が見つかり、今まで以上に学習支援が必要になることもあります。
大切なのは、塾へ通い続けることではなく、これからの目標に合った学び方を選ぶことだと思います。
もちろん、中学生の段階で将来の目標が決まっていなくても構いません。
今の気持ちや困っていることを確認しながら、必要な学習環境を一緒に考えていけばよいのではないでしょうか。
親の考えを伝える前に、子供の気持ちを聞く
親としては、どうしても先のことが心配になります。
「高校受験はどうするの?」
「せっかくここまで続けたのに」
「やめたら家で勉強できるの?」
そんな言葉が出てきそうになるかもしれません。
でも、最初から親の心配を伝えてしまうと、子供が本当の理由を話しにくくなることもあると思います。
まずは、
「何が一番嫌なの?」
「どうなったら勉強しやすいと思う?」
と、本人の気持ちを確かめてみましょう。
そして、「塾をやめることは悪いことじゃないよ」と伝えてあげてもよいと思います。
すぐに答えが出なくても構いません。
私は、子供が困ったときに相談できる親でありさえすれば、それでいいと思っています。
だからこそ、子供が話してくれたことを、まず受け止める姿勢を大切にしたいのです。
塾をやめたいときに考える3つの選択肢
理由が分かったら、次はどうするかを考えます。
子供の性格をよく理解することが前提ですが、私なら、次の3つの選択肢から考えます。
| 選択肢 | 向いている状況 |
|---|---|
| 今の塾を続ける | 不満の原因を調整すれば続けられそう |
| 別の塾や学習方法に変える | 指導方法や通塾環境が合っていない |
| 塾をやめて家庭学習に切り替える | 自宅で学習を進められる、または別の支援方法がある |
どれが正解ということではありません。
子供の状態と家庭の事情を踏まえて、無理なく勉強を続けられる方法を選ぶことが大切です。
① 今の塾を続ける
子供が塾そのものを嫌がっているわけではないなら、すぐにやめなくてもよいと思います。
多少の困難を乗り越える経験も大切だと思います。ただし、心身に負担をかけてまで我慢させることとは分けて考えたいところです。
例えば、
- 授業が難しいならクラスを変更できないか
- 先生との相性が合わないなら担当を変えられないか
- 宿題が多いなら量を調整できないか
- 通塾が負担なら曜日や回数を変更できないか
といったことを塾へ相談してみます。
問題が解決でき、子供も続けたいと思えるなら、現在の塾を活用する方法があります。
ただし、本人が強く嫌がっている場合まで、無理に続けさせる必要はないと思います。
親の方も、焦る気持ちをぐっとこらえる必要がありますね。
② 別の塾や学習方法に変える
今の塾が合わなくても、別の学び方なら続けられることがあります。
理想的には、子供が強い負担を感じる前に気づいてあげたいところですね。
例えば、集団授業についていけないのであれば、個別指導を検討する。
先生に直接質問するのが苦手なら、質問しやすい環境を探す。
部活動や送迎の負担が大きいなら、オンライン指導を考える。
大切なのは、単に塾を変えるのではなく、今の塾で困っていることを、次の学習方法で解決できるかという視点です。
転塾する際は、次の塾でも同じ悩みを繰り返さないよう、子供の意見を聞きながら選びたいですね。
③ 塾をやめて家庭学習に切り替える
塾をやめて、自宅で勉強する方法もあります。
学校の授業を理解できていて、自分で課題を進められる子なら、必ずしも塾に通い続ける必要はないと思います。
勉強が嫌いなのではなく、決まった時間に塾へ通うこと自体を負担に感じる子供もいるでしょう。
ただし、塾をやめれば自動的に家庭学習ができるようになるわけではありません。
- 学校の宿題やワークを進められるか
- 分からない問題をどう解決するか
- 定期テストや受験に向けて計画的に取り組めるか
- 分からないことや問題が起きたときに、相談できる相手がいるか
こうした点は、親子で確認しておきましょう。
家庭学習をどう始めればいいか迷う場合は、こちらの記事で具体的な進め方を整理しています。
関連記事:中学生の家庭学習は何から始める?今の困りごとから考える学び方
塾をやめた後の勉強はどうする?
親として気になるのは、やはり塾をやめた後の勉強ではないでしょうか。
「塾をやめたら、勉強しなくなるのでは?」
そんな心配をするのも無理はありません。
でも、私は塾をやめることと、勉強を諦めることは別だと考えています。
家庭学習や通信教育、オンライン指導など、勉強を続ける方法はほかにもあります。
必要なのは、子供がどの部分で助けを必要としているかを考えることです。
自分で勉強できるなら学校教材を中心に
学校の授業が理解できていて、自分で計画を立てられるのであれば、まずは教科書や学校ワークを中心に進めてもよいと思います。
塾をやめたからといって、すぐに新しい教材を契約する必要はありません。
例えば、学校のワークを進めながら、分からないところを確認する。
定期テストの結果を見て、苦手な教科を復習する。
こうした学習が自分でできるのであれば、しばらく様子を見ながら必要な支援を考えてもよいでしょう。
勉強の進め方が分からないなら学習サポートを利用する
一方で、自分で勉強するのが難しい子もいます。
「何を勉強すればいいか分からない」
「分からない問題を誰にも聞けない」
そんな場合には、家庭以外の力を借りる方法があります。
オンライン指導や学習管理サービスなら、自宅で学びながら先生のサポートを受けられます。
ただし、オンラインだからすべての子に合うわけではありません。
画面越しの授業では集中しにくい子もいるでしょうし、通信環境など、オンラインならではの心配事もあります。
直接教えてほしいのか、勉強計画を一緒に考えてほしいのか。その違いによって選ぶサービスも変わります。
オンライン指導を検討している方は、こちらの記事で2つのサービスの特徴を比較しています。
関連記事:トウコベとウィズスタディはどっち?料金・指導方法を比較
新しいサービスを契約する前には、子供自身が利用してみたいと思えるか、費用や指導方法が家庭に合っているかを確認したいところです。
塾をやめると決めたら、退塾手続きも確認しよう
親子で話し合い、塾をやめると決めたら、退塾の手続きやタイミングも確認しておきましょう。
子供に負担がかからないのであれば、教材の切り替え時期を一つの区切りにするのもよいと思います。
費用の重複を避けたり、学習内容を整理したりしやすいからです。
ただ、教材が切り替わった直後などに子供から相談された場合は、無理に次の区切りまで待つ必要はありません。
子供の気持ちや状況を優先して考えたいところです。
特に確認したいのは、次の点です。
- いつまでに退塾を申し出る必要があるか
- 最後の授業日はいつになるか
- 翌月以降の月謝が発生するか
- 教材費や前払い費用の精算はどうなるか
- 退塾後に返却するものがあるか
退塾の期限や費用は、契約内容によって異なります。
また、契約期間が2か月を超え、支払総額が5万円を超えるなど、一定の条件に該当する学習塾の契約では、特定商取引法による中途解約のルールが適用されます。
契約書や塾の規約を確認し、不明な点があれば塾へ問い合わせましょう。
親ができるのは、子供に合う学び方を一緒に探すこと
私自身、子供の勉強や進路について悩んできました。
だからこそ、子供の学習について親が不安になる気持ちは痛いほど分かります。
私は勉強を教えることが得意なわけではありません。
それでも、子供の話を聞くことや、必要なときに一緒に方法を探すことはできます。
親が思い描いている進路と、子供自身が考えている進路が、いつも同じとは限りません。
だからこそ、親の思いだけで答えを決めてしまわないことが大切だと思います。
塾をやめたいという言葉も、単なるわがままと決めつけるのではなく、子供が自分の学び方を考えるきっかけとして受け止めたいですね。
塾を続けるにしても、別の方法へ変えるにしても、子供自身が納得して選べること。
そして、その選択をした後も、必要なときには親が相談に乗れること。
私は、そんな関わり方を大切にしたいと思っています。
まとめ|塾をやめることと勉強を諦めることは違う
中学生の子供が塾をやめたいと言ったら、まずは理由を聞いてみましょう。
そのうえで、今の塾を続ける、別の学習方法へ変える、家庭学習に切り替えるという3つの選択肢から考えればよいと思います。
親として大切なのは、塾を続けさせることそのものではありません。
子供が安心して、自分に合った方法で学び続けられること、自分の将来を描けることです。
塾をやめたとしても、そこから新しい学び方を見つけられれば、決して後ろ向きな選択ではないと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント