中学生の塾と通信教育は併用すべき?メリット・デメリット

中学生と保護者が、塾と通信教育を併用するメリット・デメリットや、子どもに合う学習方法を一緒に考えているイメージ 奮闘記

「塾に通わせているけれど、通信教育も追加した方がいいのだろうか」

「周りには塾を掛け持ちしている子もいるけれど、うちの子は今のままで大丈夫?」

子どもの成績や高校受験を考えると、少しでもよい学習環境を整えてあげたいと思うのが親心です。

しかし、私は塾や通信教育の併用について、慎重に考えるべきだと思っています。

費用が増えることはもちろん、教材が複数になることで、子ども自身が何を優先して勉強すればよいのか迷ってしまうこともあるからです。

大切なのは、教材を増やすことではなく、今学んでいる内容をしっかり理解し、身につけること。

この記事では、塾と通信教育の併用や、複数の塾の掛け持ちについて、メリット・デメリットを整理します。

そのうえで、子どもにとって本当に必要なのか、親として考えたい判断基準を紹介します。

塾と通信教育の併用は本当に必要?

結論から言えば、塾に通っているからといって、通信教育まで追加する必要はありません。

今の塾で学習内容を理解できていて、宿題や復習にも無理なく取り組めているなら、まずはその学習を続けることが大切だと思います。

一方で、塾だけでは対応できない苦手教科がある場合や、本人が別の学習方法を希望している場合には、併用を検討する意味があります。

ただし、その場合も「何を補うために追加するのか」を明確にしておきたいところです。

教材を増やせば成績が上がるとは限りません。

まず考えたいのは、今の学習環境で何が足りていないのかということです。

塾と通信教育を併用するメリット・デメリット

併用を検討するときには、よい面と注意すべき面の両方を知っておく必要があります。

メリットデメリット
塾で扱わない教科を補える毎月の教育費が増える
苦手な単元を自分のペースで復習できる学校や塾以外の学習時間が増える
別の説明で理解が深まる場合がある教材が重複し、優先順位に迷いやすい
自宅で不足している学習を補える宿題や課題を消化しきれなくなる場合がある
目的に応じて学習方法を使い分けられる子どもの自由時間や休息が減る

メリット|足りない部分を補える

例えば、英語と数学を塾で学び、理科や社会を通信教育で補う方法があります。

苦手な単元だけを繰り返し復習できる教材なら、塾の授業を理解する助けになることもあるでしょう。

ただし、同じ内容を学ぶ教材を複数持つだけでは、併用する意味は薄くなります。

それぞれの教材に、異なる役割があるかどうかが重要です。

デメリット|費用と学習負担が増える

私が特に気になるのは、子どもの負担です。

中学生は学校の授業だけでなく、宿題や部活動、友人との時間など、毎日さまざまな活動があります。

そこに塾が加わり、さらに通信教育まで追加されると、時間的な余裕がなくなることもあるでしょう。

また、塾の教材と通信教育の教材で説明方法や学習の進め方が異なると、子どもが戸惑う場合もあります。

親としては、将来のために少しでも勉強してほしいと思います。

しかし、本人にとっては、勉強すること自体が大きなプレッシャーになっているかもしれません。

子どものために始めた併用が、かえって勉強への意欲を下げてしまうのであれば、本来の目的から外れてしまいます。

塾を2つ、3つと掛け持ちする場合は?

教育サービスの併用には、塾と通信教育だけでなく、複数の塾を掛け持ちする方法もあります。

例えば、集団塾で受験対策を行い、個別指導塾で苦手な数学を補うような組み合わせです。

2022年に株式会社エンライクが教育サービスの併用経験を持つ保護者717人を対象に行った調査では、中学時代の組み合わせとして、次の回答がありました。

併用した教育サービス回答割合
集団塾+個別指導塾34.4%
集団塾+通信教育・オンライン学習26.3%
個別指導塾+通信教育・オンライン学習12.8%

出典:株式会社エンライク「教育サービスの併用に関するアンケート調査」(2022年8月22日公表)

調査結果の原文

※併用経験のある保護者を対象とした調査です。全国の中学生全体の併用率ではありません。

この結果から、複数の塾を利用する家庭もあることが分かります。

ただし、ほかの家庭が併用しているからといって、自分の子どもにも必要とは限りません。

複数の塾に通う場合は、授業時間だけでなく、通塾時間や宿題、教材費などの負担も考える必要があります。

今の塾で質問したり、苦手分野を相談したりすることで解決できるなら、無理に掛け持ちする必要はないと思います。

併用する前に親が確認したい3つのこと

1.今の教材を十分に活用できているか

まず確認したいのは、今使っている教材の理解度です。

塾の宿題を終わらせるだけで精いっぱいになっていないでしょうか。

テストで間違えた問題を、もう一度解けるようになっているでしょうか。

もし復習が十分にできていないなら、新しい教材を追加するよりも、今の教材に取り組む時間を確保した方がよいと思います。

2.子どもに時間と気持ちの余裕があるか

勉強は大切ですが、子どもの生活は勉強だけで成り立っているわけではありません。

学校、部活動、友人との交流、趣味、そして休息。

どれも成長していくうえで大切な時間です。

併用によって睡眠時間や自由時間を削ることにならないか、親として確認しておきたいところです。

3.子ども自身が必要だと思っているか

親は人生経験を通じて、学力や学歴が将来の選択肢に影響することを知っています。

だからこそ、少しでもよい教育を受けさせたいと思うのでしょう。

しかし、子どもにとって何年も先の将来を具体的に想像することは、簡単ではありません。

親がどれだけ説明しても、勉強する意味をすぐには理解できないこともあります。

だからこそ、私は一方的に教材を増やすのではなく、本人が今の勉強をどう感じているのか、何に困っているのかを聞くことが大切だと思います。

同じ塾でも、子どもによって合う学び方は違う

私にも、子どもたちを同じ塾に通わせた経験があります。

しかし、勉強への向き合い方はそれぞれ違いました。

一人は、どうしても勉強になかなか馴染めませんでした。

親として何度も話し合い、さまざまな方法を提案しましたが、最終的には本人の得意なことを生かす進路を選びました。

この経験から、同じ学習環境を用意しても、すべての子どもに同じ方法が合うわけではないと感じています。

もちろん、基礎学力を身につけることは大切です。

しかし、子どもの将来を考えるということは、勉強する時間や教材を増やすことだけではないと思います。

子どもが何に興味を持ち、どのような方法なら力を発揮できるのか。

そうしたことに目を向けるのも、親の大切な役割ではないでしょうか。

併用するかどうかは子どもの状況で判断しよう

ここまでの内容を整理すると、私は次のように考えています。

子どもの状況親として考えたい対応
今の塾で十分に理解できている追加せず、今の学習を継続
塾の宿題や復習が終わらない教材を増やす前に負担を見直す
塾で対応できない教科がある必要な教科だけ併用を検討
本人が別の教材を希望している目的・費用・時間を話し合う
勉強への負担が大きい学習量より負担の軽減を優先

併用する場合でも、すべての教科を追加する必要はありません。

まずは目的を一つに絞り、無理なく取り組めるか確かめることが大切です。

通信教育を追加するなら教材の違いも確認する

今の塾だけでは補えない学習があり、本人も通信教育を希望しているなら、教材の選び方を考えてみましょう。

進研ゼミとデキタスでは、学習方法や対応内容、料金などが異なります。

具体的な違いは、次の記事で比較しています。

関連記事:進研ゼミとデキタスはどっち?料金・学習方法を比較

また、通信教育を始めても続かない場合は、教材が合っているかだけでなく、学習時間や取り組み方を見直すことも必要です。

関連記事:中学生の通信教育が続かない?やめる前の対策と見直し方

まとめ|教材を増やす前に子どもの気持ちを確かめよう

塾と通信教育の併用や、複数の塾の掛け持ちには、それぞれメリットとデメリットがあります。

必要な学習を補える一方で、費用や時間、精神的な負担が増えることも忘れてはいけません。

私は、まず子どもが今ある教材をしっかり理解し、身につけることを優先したいと考えています。

そのうえで不足している部分があるなら、子どもと相談しながら必要な方法を選べばよいでしょう。

大切なのは、どれだけ多くの教育サービスを利用しているかではなく、その学習が子ども自身の成長につながっているかどうか。

周囲の家庭と比較するのではなく、自分の子どもに合った学び方を一緒に考えていきたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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