50代管理職が定時で帰るには?仕事を抱え込まない工夫

50代の管理職が仕事の優先順位や業務分担を工夫し、部下と協力しながら定時退社を目指すイメージ 奮闘記

「管理職だから、定時で帰るのは難しい」

「部下に仕事を任せたいけれど、負担を増やすのは申し訳ない」

「自分が残業しなければ、仕事が回らない」

そんな悩みを抱えている管理職の方も多いのではないでしょうか。

私も50代の現役会社員で、現在は所長という立場で仕事をしています。

以前は長時間労働が当たり前の時期もありましたが、今では特別な事情がない限り、ほぼ毎日定時で帰っています。

もちろん、仕事の責任を放棄しているわけではありません。

自分が担当すべき仕事を見極め、適任者に任せ、人員の確保にも取り組む。

そうして営業所全体が安定して動く環境を整えてきました。

この記事では、私が実践している仕事の進め方や、部下に負担をかけずに自分の時間を確保するための工夫をご紹介します。

管理職が定時で帰るには、仕事を回せる環境が必要

管理職が定時で帰るために大切なのは、単に自分の仕事を減らすことではないと思っています。

自分が残業しなくても、組織全体が無理なく仕事を進められる環境を整えること。

これが私の基本的な考え方です。

管理職には、判断や調整、部下のサポートなど、さまざまな役割があります。

しかし、すべての仕事を自分で処理していては、いつまでたっても時間に余裕は生まれません。

私自身、長年の経験や現在の立場を生かし、仕事の進め方を工夫するようになりました。

もちろん、最初からうまくいったわけではありません。

部下への仕事の任せ方を間違えたり、予定どおりに進まなかったりすることもあります。

それでも、試行錯誤を重ねながら、今の働き方にたどり着きました。

私が定時で帰るために実践している3つの工夫

私がほぼ毎日定時で帰れるのは、仕事量が特別に少ないからではありません。

普段から意識しているのは、次の3つです。

1.仕事の優先順位を決め、自分がすべき仕事を選ぶ

私の仕事は、定常業務が中心です。

そのため、普段の業務については、ある程度先を見通すことができます。

もちろん、突発的な問題が起きれば、その対応を優先しなければなりません。

しかし、毎日の仕事をすべて自分で処理する必要はないと考えています。

私が意識しているのは、仕事の内容によって担当者を考えることです。

  • 管理職である自分が判断すべき仕事
  • 経験豊富な社員に任せられる仕事
  • 若手社員の成長につながる仕事
  • 手が空いている社員に分担できる仕事

例えば、重要な判断が必要な仕事には自分が対応しますが、ほかの社員でも十分に対応できる仕事まで抱え込む必要はありません。

また、誰かに仕事を任せることで、その社員の経験につながる場合もあります。

何でも自分でやろうとするのではなく、自分が本当にやるべき仕事を見極めること。

それが、定時で帰るための第一歩だと思っています。

2.適任者に仕事を任せ、終業1時間前に進捗を確認する

仕事を任せる際には、誰に任せるかも大切です。

技量を持ったベテランに任せるのか。

将来性を考慮して若手に任せるのか。

それとも、比較的手が空いている社員にお願いするのか。

その時々の状況によって判断しています。

ただし、私は仕事を依頼するとき、一方的に「この仕事をお願いします」とは言わないようにしています。

「この仕事を定時までにできるかい?」

「この仕事、やってみたい?」

そんなふうに問いかけることを心がけています。

できるだけ本人の意思を尊重し、「やらされている」という感覚を減らしたいからです。

もちろん、必要な業務をすべて本人の希望で決められるわけではありません。

それでも、相手の状況や気持ちを確認することには意味があると思っています。

そして、もう一つ実践していることがあります。

それが、終業1時間前の進捗確認です。

私の職場では17時が定時なので、16時になったら、それぞれの社員が担当している仕事の進み具合を確認します。

その時点で仕事が止まっている社員がいれば、状況を確認して、必要なサポートを行います。

ここで大切にしていることがあります。

仕事が予定どおり進まなかったからといって、その社員に落第点をつけるわけではありません。

あくまでも、残業を増やさずに仕事を終わらせるための確認です。

そのことは、本人にも必ず言葉で伝えるようにしています。

さらに、同じような仕事が再び発生したときには、できるだけその社員にもう一度挑戦してもらうようにしています。

ただし、2度までです。それ以上同じ仕事を振ることはしません。

肌感覚として、それ以上振ってしまうと、本人に苦手意識や自己嫌悪に陥りやすいからです。

そこでも本人の意思は必ず確認するようにしています。

前回うまく進められなかったのであれば、次は作業時間にも余裕を持たせます。

私の場合、状況に応じて前回の2倍程度の時間を目安に計画することもあります。

時間に追われずに取り組み、前回できなかったことをクリアしてもらう。

その経験が自信につながると思っているからです。

持論として、ある程度苦労しないと覚えませんし、苦労したからこそ改善が生まれると思っています。

最初から何でもできる社員ばかりではありません。

私自身も、これまで数多くの失敗を経験してきました。

だからこそ、失敗したことよりも、その経験を次にどう生かすかを大切にしています。

3.人員確保にも取り組み、一人に仕事が集中しない環境を作る

私が特に今取り組んでいるのが、人員の確保です。

どれだけ上手に仕事を分担しようとしても、そもそも人が足りなければ、一人ひとりの負担は増えてしまいます。

人員が不足したまま仕事を振り分けても、結局は誰かに負担を移しているだけになりかねません。

そこで私は、日頃から知人などに声をかけ、人材の紹介につながるような活動にも取り組んでいます。

いわゆるリファラル採用に近い取り組みです。

これは、単に営業所の人数を増やしたいからではありません。

部下の負担を減らし、営業所を安定して運営できる環境を維持したいからです。

そして、人員に余裕が生まれれば、私自身の仕事も分担しやすくなります。

部下の働きやすさと、自分自身の働きやすさの両方につながるわけです。

もちろん、採用には会社側との相談や手続きが必要です。

私の職場でも人材不足は現実的な問題になっていますが、現在は比較的自由に動かせてもらっています。

人事担当者から、人材をどのように見つけているのか聞かれることもあります。

会社から特別に評価してもらうために行っているわけではありません。

自分が担当する営業所を安定して運営するために、必要だと考えて続けていることです。

管理職だからといって、ただ目の前の仕事をこなすだけでなく、仕事を進めやすい環境を作ることにも目を向けたい。

私はそう考えています。

部下に負担を押し付けないために気をつけていること

ここまで私の取り組みをご紹介してきましたが、一つだけ注意したいことがあります。

それは、自分が定時で帰るために、部下の残業を増やしてしまわないことです。

例えば、仕事のできる社員は頼りになるため、ついつい多くの業務をお願いしたくなるものです。

しかし、それが当たり前になってしまうと、その社員だけが大きな負担を抱えることになります。

また、仕事を引き受けてくれたからといって、必ずしも余裕があるとは限りません。

だからこそ、仕事を依頼するときには、現在の業務量や期限まで確認するようにしています。

そして、突発的なトラブルが起きた際には、管理職として必要な対応を行います。

仕事を任せることと、責任を手放すことは違います。

自分だけが楽になるための業務分担では、長続きしないと思っています。

部下も安心して働ける環境を維持することが、結果として自分自身の働きやすさにもつながります。

なお、上司と部下の間で調整することに悩んでいる方には、こちらの記事でも私の経験をまとめています。

関連記事:上司と部下の板挟みがつらい|50代管理職として考える向き合い方

すべての管理職が同じ方法で定時退社できるわけではない

私の場合、所長という立場で、ある程度の裁量を持って仕事を進められる環境があります。

これは、今の働き方を実現するうえで大きな要素になっていると思います。

一方で、管理職という肩書きがあっても、人員配置や業務内容を自由に決められない方もいるでしょう。

慢性的な人手不足で、自分が現場に出なければ仕事が回らない職場もあると思います。

そのような状況では、私と同じ方法をそのまま実践するのは難しいでしょう。

自分の裁量で変えられることから始める

私なら、まず自分が抱えている仕事を整理するところから始めます。

問題点を洗い出すのも一つの方法です。

  • 自分でなければ判断できない仕事は何か
  • ほかの社員と分担できる仕事はないか
  • 毎日の業務で見直せる作業はないか
  • 人員や業務量について上司に相談できないか

すぐに解決できることばかりではありません。

それでも、現状を整理することで、何を変える必要があるのかが見えてくると思います。

特に、人員不足が原因であれば、管理職一人の努力だけでは解決できない問題です。

必要な人員や仕事量を具体的に伝え、会社側にも改善を求めることが大切でしょう。

定時で帰れないことを、すべて自分の能力や努力の問題にしないこと。

自分の裁量で変えられることと、会社として対応すべきことを区別する。

それも、管理職として大切な判断だと考えています。

定時で帰れるようになって、自分の時間が充実した

今の働き方に変えてから、私の生活は大きく変わりました。

何よりも、気持ちがずいぶん楽になったと感じています。

以前は仕事に多くの時間を費やしていました。

目標をクリアしたら次の目標。プロジェクトが完了すれば次のプロジェクトと、ラットレースのような無限ループを繰り返していました。

今では定時で帰り、土日祝日もほぼ休めるようになりました。

そして、振り返ってみると、もっと早くこの働き方に切り替えておけばよかったと思うほどです。

仕事以外にも楽しみや目標を持てるようになった

現在、私が仕事以外で特に力を入れているのがブログ運営です。

将来はブログを収入源の一つとして育て、経済的な自由を手に入れたいと考えています。

いわゆるFIREを目指しているわけです。他にもアフィリエイトなどにも挑戦しています。

とはいえ、現時点では会社を辞められるほどの収益は得られていません。

それでも、ブログを書く時間は私にとって非常に楽しい時間です。

記事のテーマを考えたり、調べ物をしたり、新しいことを学んだり。

将来の自分を想像しながら、少しずつ前に進んでいる感覚があります。

思うような成果が出ないこともありますが、それでも続けられているのは、こうした時間そのものが充実しているからだと思います。

時間に追われる生活を送っている方にも、一度立ち止まって冷静に振り返る機会を設けてもらいたいと思います。

私はこの年になってようやく自分の進みたい方向が、うっすらながら見えてきました。

経済的な自由を手に入れる前から、自分の時間を楽しめるようになった。

私にとって、これは働き方を変えた大きな成果です。

同じように会社員として働きながら、ブログを続ける時間の作り方に悩んでいる方には、こちらの記事も参考にしていただければと思います。

関連記事:ブログを書く時間がない会社員へ|50代の私が続ける方法

自分の時間を何に使うかは、自分で決めていい

もちろん、定時で帰った時間を副業に使う必要はありません。

家族と過ごしてもいいですし、趣味を楽しんだり、ゆっくり休んだりするのもいいでしょう。

大切なのは、仕事以外の時間を、自分が本当に大切にしたいことに使えるようになること。それを自分の意思で選択できることだと思います。

仕事に打ち込む人生も素晴らしいと思います。

しかし、それだけが人生のすべてではありません。

50代になった今、これまで培ってきた経験を仕事に生かしながら、自分の楽しみや将来の目標にも時間を使いたい。

私はそう考えています。

まとめ|管理職が定時で帰るために、私が大切にしていること

私は、ほぼ毎日定時で帰っています。

しかし、そのために仕事への取り組みを消極的にしたつもりはありません。

むしろ、人材を探したり、仕事を任せる仕組みを考えたりと、自分から動く場面もあります。

一見すると、定時で帰るために自分の仕事を増やしているようにも見えますね。

でも、私はそれでいいと思っています。

管理職の仕事は、自分が誰よりも長く働くことではなく、自分がいなくても仕事が回る環境を整えることだと考えているからです。

もちろん、今の働き方ができるのは、長年の経験や現在の立場、そして何より頼りになる部下たちに恵まれていることも大きいと思います。

だからこそ、その環境を大切にしていきたいのです。

そして今、会社員として働きながら、自分の未来に向けた新しい挑戦も楽しめています。

会社に必要とされる仕事はする。そして、会社に必要以上に依存しない人生を作っていく。

これが、50代になった私の働き方です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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